陸路で国境越え
タイ国境の街 アランヤプラテートに1泊してカンボジアへ。
ホテル朝7時に出発。
ホテルからトゥクトゥクで約10分。100バーツ。
以前は50バーツだったのが2倍に跳ね上がり。
国境に到着し、まずはタイを出国。
出国審査は待ち時間もなくあっという間。
そこでタクシーの客引き。
カンボジア側のポイペトからシェムリアップまでセダンチャーターで1台$50。
これでもよかったのですが、今は定期運行のバスが10:30発で一人$10で出ているとネット情報。
そのために早起きをしたのでバスで行くことにして、客引きはお断りしました。
タイとカンボジアの国境は小さな川が流れ、約200mの橋を渡ります。
以前はこの200mが200年の違いを感じ、タイムマシーンに乗った気分に。
タイ側は心地よい風が吹き、コンビニがあり、みんな服を着ています。
橋を渡りカンボジア側に入った途端、川にゴミが散乱。
物乞い、荷物運び屋、裸率が急上昇。
心地良い風が砂埃に変わります。
200mの違いでこれだけ差があるのかと驚愕しました。
国が違うとはこういうことなのかと、国力の差を目の当たりにしました。
決して大げさでなく200mが200年の差を感じました。
川の橋を越え、カンボジア側に。
カンボジアの入国は立派な綺麗な建物に変わっています。
建物の入国審査では、扇風機もなく無風の所を何時間も並びましたが、なんとエアコンが!
ここでカンボジアビザを取り入国審査ですが、
殆どの方はインターネットでビザをとっているのか、ここでのビザ申請は殆どいません。
私はここでビザを取ります。
入国審査の前の窓口には、いかにも怪しい出入国係官が獲物を物色しています。
看板には観光ビザ(シングル):$30と書かれているのに、
「1,200バーツだ」と言ってきます。
為替レードの差額でお小遣いにしようとしています。
バーツはないので、米ドルで払うというと、こそっと持参のメモ用紙に$33-と記入。
「なんで$30と看板があるのに、なんで$33-!?」
わざと入国審査待ちの人に聞こえるように大声で言いました。
すると、お前に要はない。さっさとあっちに行け!と、
さっさとビザのシールを貼り、追い払われました。
役人の不正はまだまだ健在で、ホッと安心しました。
さすがに入国係官が警察バッジを売らなかったのですが。
以前は本物のカンボジア警察バッジを$10で売っていました。
安いのでお土産に購入してもよいと思っていたのですが。
以前、ガイドにそのことを言うと、
「絶対に買わないでください!」と、役人の不正を暴く真っ当な意見。
見直したのですが、「市場に行ったら$1で買えます」。
国境地帯は免税になっているのか、タバコ1カートン160バーツ(約650円)で買えます。
1箱(20本)65円という激安価格。
「テキサス5」という銘柄で赤、白、メンソールの3種類。
3種類吸いましたが、赤、白は全く同じ味ですが、これがなかなか美味しいのです。
私はカンボジア滞在時、「ARA」を吸っていました。
こちらも赤、金の2種類パッケージがありましたが、全く同じ味。
当時1箱(20本)25円。今回、残念ながら生産終了でありませんでした。
カンボジア人はめっきりタバコ人口は減っています。
以前はお金持ちは1箱単位で買いますが、庶民は1本づつ買っていました。
そして大麻も街中で普通に販売されており、主に労働者が吸っていました。
あと風邪気味の時、スープに調味料として入れ体を温める効果があるとの事です。
それも昔の話で、今はタバコ1本づつ販売も大麻も見なくなりました。
無事にビザを取得し、カンボジア入国審査に並びます。
約1時間列に並びましたが、以前のような蒸し風呂の中で待つといったこともなく、
建物はエアコンが効いて快適。
並んでいる時、さっきのタクシー呼び込みが建物内に入ってきて、
ずっとこちらを見て、手を振ります。
ごめんなさい、要りませんと合図。
彼はタイ・カンボジアの入出国関係なしに国境を出入りしています。
なんと自由な男なんだ!
カンボジアの入国スタンプが押され、無事入国。
すぐにそのタクシー呼び込みが寄ってきて、
他に乗客が見つかったから、すぐに出発するぞ!と、強引にその流れでタクシーを乗ることに。
国境のカンボジア側は全く違う国になっていました。
ゴミだらけで、道も舗装をしていないので埃っぽく、お金をせがまれしたが、
今回、裸の人はどこにも居なく、道も綺麗に舗装され、
カフェ・アマゾン(タイのコーヒーチェーン店)も。
それも1軒ではなく数か所。
以前はコーヒーなんか誰も飲まなく、カジノ以外では食べれるレベルのレストランも1軒もありませんでした。
ポイペトの変わりように驚きました。
タイ側より発展しているかもしれません。
タクシーの詳細を聞くと、二人で$30。ホテルまで送る。との事。
車も日本製の綺麗な車。
これならバスより快適で、断然こちらの方が良い。
呼び込みはそこでお別れ。運転手にバトンタッチ。
丁重にお礼を言い、ありがとうの握手。
カンボジアも変わったものだと感動していました。
5分走ったら車を停め、空いている座席にもう一人が乗車。これで満席。
10分走ったところで、再び停車。
まさか!
ここでさらに二人乗り込み。
乗用車に前方3名。後部に4名。
これがカンボジアの定員なのです。
すっかり違う国になっていたので、確認しなかった。
そこで文句を言ってもしょうがないので諦め、
2時間半ギュウギュウ状態でシェムリアップへ向かいました。
それでも以前のピックアップと比べたら天国。
途中、ドライバー、乗客も、私の泊まるホテルを知らなく、
「降りろ」、「ホテルまで行く約束だ」とひと悶着ありましたが、
無事にホテルに到着。
シェムリアップホテル サムット ブティック ホテル
サムット ブティック ホテル Sakmut Boutique Hotel
建築年:2017年 客室数:56室
デラックス ツインルーム(36㎡)
6号線から100m入った所に位置し、街の中心のオールドマーケットまでトゥクトゥクで約10分。
まずまずのロケーション。こちらで5泊します。
小規模なリゾートで、団体客などは皆無。
スタッフはみんな笑顔。ロビーでは心地良い風が流れ、ウェルカムドリンク。
コロナ前にオープンして、すぐに休業をしていたのでまだまだ新しく、
全体的に綺麗にしているリゾートです。
ホテルにもよると思いますが、シェムリアップのホテルスタッフは、ホスピタリティレベルが高い。
今まで泊まったホテルで、スタッフのホスピタリティが最高だったのが、
数年前に泊まったシェムリアップ「シンタマニ」。
ここのスタッフは、つかず離れず、自然な対応で、
よくここまでトレーニング積んでいると感動したことがあります。
今回のホテルは、「シンタマニ」と比べると洗練さは劣りますが、
自然な対応で心地よい滞在になりました。
旅の良し悪しはホテルで決まります。
国際基準5つ星ホテルに泊まれば外れはありませんが、それだけ高額になります。
今回のホテルはローカル5つ星で、値段もかなりお手頃設定。
私の旅のルーティン。
朝、日の出とともに起きて朝食へ。
レストランも雰囲気が良く、テラス席かレストラン屋内でいただきます。
種類は少ないのですが、一品一品丁寧で美味しくいただきました。
朝食後、休憩してジョギング。
できれば近くに公園があれば言うことなしですが、シェムリアップはそんな公園はなく、
ホテルのジムか、シェムリアップの街をジョギング。
アジア中級ホテルあるあるで、ジムのランニングマシーンは点検していなく、
ローラーが滑り転びそうになり、走れたものではありません。
街をジョギングした方が楽しい。
シェムリアップは年間を通して、この年末年始が一番涼しい時期。
ただ日中は暑くて、ほぼ歩いている人は見かけません。
40℃近い猛暑の中を毎日ジョギング。
ホテル選びで外せないのは、宿泊者無料サウナ。
このホテルには、ドライサウナ、ミストサウナが各2づつあり、
スパ施術がいなかったら、好きな方を自由に利用できます。
ジャグジーもあり、6日間いつ行っても誰もいなく貸切状態。
この日の為にとっておきの本をサウナで読書をして、プールにドボン後、デッキチェアで整う。
至福の時です。
日中はみなさん遺跡に行っているのかプールも貸切状態。
そうこうしているうちにお昼過ぎになります。
小腹がすくので、ホテル前の果物屋でマンゴを切ってもらい、部屋のベランダでいただきます。
この時期はマンゴは、熟れていて甘くて美味しい。
1kg=$2-。日本では考えらない値段。
1kgを二人でお腹いっぱいになります。
ベランダは日影が少なく、暑くて10分も居れません。
冷房が効いている快適な部屋で休憩・昼寝。
その後、夕食へ行きます。
客室はセンスのよいデザインでゆったりリゾートを満喫できます。
テレビも200チャンネル以上あり、日本のテレビは、NHKプレミアム(日本語)、日本テレビが視聴。
センスの良いバスタブがありますが、お湯は5分しか出なく、ぬる風呂になりますが、
常夏の国なので問題ありません。
客層は40~50代の欧米人が殆どで皆さんマナーがよいので静かです。
大晦日、元旦はプノンペンからのカンボジア人家族が多くこの日だけ賑やかでした。
ただひとつ欠点なのが、机がない事。
ベランダでもコンセントがあり、机で座ってパソコンができるのですが、
暑くて10分も居れなく、それより暑さでパソコンが爆発しそうに。
ベッドの上で寝転んで仕事をしていました。
シェムリアップのこのホテルで5泊しましたが、
結局アンコール遺跡には一回も行きませんでした。
静かでコスパの良いリゾートで旅のルーティンを満喫することができました。
これが私の旅の楽しみなで、これをする為に日頃頑張れます。