先日のバンコクで
カンボジアに来て1年以上が経ちました。
上倉さんが入り、精神的に楽になりました。
このお盆に、タイ・バンコクへ行き、上倉さんとお会いしました。
今年、2016年5月から、カンボジアからタイへ異動。
カンボジアに住んでいた時より、驚く程、顔色が良くなってました。
毎朝、満員のBTS(高架鉄道)で通勤しているとの事。
カンボジアでは、車、バイクで、ドアtoドアで、歩くことがまずありません。
バンコクに来てから、1日/1万歩近く歩き、汗もかきにくい体質になってました。
その夜、Hook Shark-Fins Restaurantへ。
フカヒレとアワビをご馳走になりました。
いつものように話が盛り上がり、
普段の私は、あまり飲まなく、ビール1本飲んだら、相当飲んだレベル。
この日は、二人でシンハビール10本以上あっと言う間に空けました。
美味しかったです!ご馳走さまでした!!
日本食レストラン「銀河」オープン!
話は、15年前のカンボジア滞在時に戻ります。
ホテルのレストランで毎食行くことはできず、
自炊するようになりました。
パサパサご飯を炊き、おかずは魚醤にニンニク、唐辛子を入れたタレのみ。
もしくは、タイ製インスタントラーメンにこのタレをぶっかけ。
毎日、唐辛子を食べていると、辛さに口が麻痺をするせいか、
日に日に唐辛子の量が増えていきます。
その時、日本で激辛大会があれば、優勝したと思います。
そんな食生活でしたが、ある日、日本食レストランがオープン。
「銀河レストラン」シンガポール人経営で、主な素材はシンガポールから空輸。
毎食のように行くようになりました。
値段は日本の定食屋と同じ程度。
出前を交渉し、昼食に弁当を出前するようになりました。
$5-でトンカツ弁当か鯖弁当の2種類。
日本で食べたら、今ひとつのレベルですが、その時は本当に美味しかった。
1年間、昼食はトンカツ弁当か鯖弁当。
トラベル懇話会 カンボジアへ
日本の大手旅行会社のお偉いさんが、ご夫妻15組程で、毎年世界へ旅行に行きます。
その評価により、鶴の一声で、会社の将来が大きく変わります。
その年、ベトナム&カンボジアに決まり、当社に決定します。
失敗は許されない大仕事であり、大きなチャンス。
ガイドは、チャンヤ。
いつもやっているように、後悔のないように、精一杯やろう!!
知りたいのは、遺跡の歴史でなく、
カンボジアの歴史、日常、考え方、政治、宗教、日本をどう思うか。
できたらポルポト時代の話も聞きたい。
どの業界でも同じように、旅行業では特に、政治、宗教の話はご法度。
でも、相手を尊重し、嫌な思いをさせない言い方もあると思います。
チャンヤには、
失敗したら、私の責任になるので、何も心配しないで下さい。
チャンヤが、どこまで本音で話せるか。
出し切ろう!!
チャンヤにとっては、大チャンスです。
成功すれば、カンボジア ナンバー1ガイド。
指名がかかり、仕事には困ることがなくなります。
何としてでも、成功するぞ!!
●チャンヤ 2014年撮影
事件発生
トラベル懇話会がカンボジアに来る3日前、事件発生。
私の貯金が全部なくなっていました。
カンボジアに銀行はあるにはあるのですが、
いつ潰れてもおかしくないので、
お金は、自宅の机の引き出しに鍵をかけてました。
普通、その引き出しは開けませんが、その日何気なく開けたら、
スッカラカン。
日本円で150万円位。目の前が真っ暗になりました。
家のオーナー家族が取るはずもなく、
メイドさんを疑ったのですが、泣いて絶対してないと主張。
日本大使館の知り合いの方に連絡。
カンボジアの警察に言ったら、逆に狙われる。
その方は、群馬県警からの出向で、大使館の警備責任者の桜井さん。
熱い男。魅力ある方で、この国に「交番」を普及させることが使命。
日本大使館は首都プノンペンにあるので、
たまにシェムリアプに来た時は、必ずご連絡をいただき、
気にかけていただき、いろいろお世話になりました。
(一緒にいろいろ悪いことも)
桜井さんにその件を伝えると、
よーし!カンボジア初めての指紋採取だ!!
と、シェムリアップ警察署長にすぐに連絡し、
直々に、国を挙げての大事件捜査。
調書を受け(殆ど通じない)、いざ家宅捜査。
悪徳警官(カンボジアでは警官全て悪徳と思ってました)が10人程、家に入り、
机の大きさ、ドアの大きさ、入り口から冷蔵庫までの距離を、メジャーで図り、
冷蔵庫の中身も調べられ、
その時点でこりゃダメだと確信しました。
そして、いざ、カンボジア初の指紋採取。
誰かに教わって来たのですが、本人たちは誰一人理解してません。
何回もやっているうちに、もう駄目だ。と、
暑いから、指紋が取れないと、グジャグジャにしてしまいました。
家中が指紋採取の汚れ。
帰り際に、今晩飲みに行くからお小遣いくれ。
冷蔵庫に入っているもの貰っていいか。
渡さないと報復があります。
案の定、スッカラカンになってしまいました。
翌日、気落ちして放心状態。
ホテルでの打ち合わせで、ロビーで座り、そのまま移動。
あっ!!鞄を忘れた。
すぐに行ったら、当たり前ですが、鞄ごとなくなってました。
昨日、お金を取られ、用心し全財産を鞄に入れてました。
何で夜遅くまで無給で、ガイドの仕事を手伝い、
クレームをなくそうと、命まで張って、狙われてる。
そしてカンボジアで頑張った分(殆ど日本からの貯金)が、全てなくなりました。
腐って辞めようかと真剣に考えました。
この先、長い人生で、ここで逃げたら、一生逃げることになる。
元々、何もなかったではないか。
冬の寒い日、自動販売機の前で、100円の温かい缶コーヒーを買うか買わないか、
30分悩んでいた頃から比べたら、こんなの大したことない。
また頑張るしかない。と、自分に言い聞かせました。
明日から、大仕事。
チャンヤは、人生を変える程の大チャンスの仕事。
腐っている場合じゃない。
当社の日本社長ご夫妻が添乗、ホスト役で同行。
入国審査素通り。(三浦社長が全て段取り)、
失敗するよりも、あの時、これをやっとけば良かったという、後悔だけはしたくない。
私もチャンヤとともに、ずっとお客様に付き、
2泊3日、全力を尽くしました。
帰りの空港で、日本本社の社長に、
「お礼状をお送りしたく、皆様のお名刺をいただきたく、ご挨拶してよろしいでしょうか。」
と、お伺いしました。
「バカヤロー!!、まだ、いただいてなかったのか!!
自分から求めなかったら、何も動かないぞ!!」
目からウロコとはこのことです。
この言葉は、今でも私の基本です。
自分から求めなかったら、何も始まらないことを学びました。
これをきっかけに、チャンヤはカンボジア№1ガイドに。
チャンヤより日本語がうまいのは、他にたくさんいるいます。
心です。
その件以来、お金は銀行に預けました。
マレーシア資本のOverseas bank。
1年がたち、
その銀行に、外国人預金者が殺到している。と聞きました。
すぐに行ってみると、外国人が10名程、解約手続きに。
お金を返してもらえないとの事。
行列でやっと私の番に。
マレーシア人支店長に、すぐ解約と言ったら、
今、本店より送金待ちで、今はない。
日本人を尊敬している。
他の外国人より先にあなたに連絡する。
それでも、すぐに解約と粘って交渉しましたが、
家族がこの2階に住んでおり、逃げも隠れもしない。
日本とマレーシアの絆は深い。
我々は仲間だ。安心しろ。
翌朝、シャッターが閉まり、張り紙。
異議申し立ては、国際金融裁判所へ。みたいなことが貼ってある。
すぐに国内線でプノンペンのOverseas bankへ。
シャッターが閉まり、同じ張り紙。
なんでこうなるの!?
そうこうしているうちに、三浦社長から連絡が。
ずっと、脅迫されてましたが、子供を誘拐すると言ってきてます。
私だけだったら、なんてことないのですが、
子供を出されたら、参ってしまいます。
もう疲れました。
私が辞めれば、問題解決します。
帰ろう。