吉村 大阪府知事の決断

■ 東京と同じ額の休業補償協力金 ■


今日、吉村知事が休業要請の協力金として、中小・零細企業に対して、一律100万円。
個人事業主には50万円を支払う検討に入ったとのニュース。

驚くことに東京都と同じレベル。
日本の首都東京都の財源は別格で、首都圏の神奈川県、千葉県、埼玉県は、
東京都と同じレベルは到底無理だと表明。
もっと財源がない大阪から東京と同じ額の休業補償協力金がでるとは。

ひと昔前の大阪府からは到底考えられない。
それまでの大阪は、府と市が二重行政。
それを一つにし無駄をなくそうと大阪維新の会による大阪都構想。

2015年5月大阪市24区を5つの特別区にするべく住民投票。
僅差で大阪都構想は実現されませんでした。
当時の橋下市長も敗北の結果、政界から引退。
橋下氏が引退したら、維新の会はガタガタになるかと思いましたが、
引退後も府知事、市長ともに維新がとっています。

以前、大阪市長時代の吉村さんの演説を聞きました。
若くハンサムのエリートというイメージで、どうも好きになれないタイプでしたが、
演説を聞いたら話が面白い。
笑う面白さでなく、なぜこうなるのかを分かりやすく演説するものでした。
骨のある演説で、今までのイメージが真逆になりました。

今回の武漢風邪の対応に、日に日に痩せ細り、やつれていくがみてとれます。
SNSでは「吉村寝ろ」

それに対して吉村氏は、
「ねぎらいの言葉をかけていただいてる人たちこそが、今しんどい思いをしている。
お金も、お客さんも来ず、なかなか外にも出られないという方々がほとんどなのに、
応援していただいて本当に感謝しかない」

「政治家は4年に1回選挙がある。『府民のみなさんのために』と思えることは
すべてやり切って、職員ではなかなかできない判断をし、
何とか府民の命を守るということをやり切りたい。
それでボロボロになったら、(自分を)使い捨てたらいい」

誰が考えたのか、
「井戸起きろ」「大村寝てろ」
武漢風邪騒動後、久しぶりに笑顔を取り戻しました。

東京一極集中してますが、これからは大阪が日本を引っ張っていく勢いを感じます。

テレビはコロナ煽り一色。
それに群がりデータをみようともしない、タレントなどが好き勝手にコメント。
政府を批判するのが正義のような風潮。
その間に某国空母が尖閣諸島に接近し、新疆ウイグル自治区での核実験。
この方が緊急事態だと思います。

終息後に備えて、準備の時期だととらえて、
焦らず、騒がず、地に足をつけ、精一杯やるのみです。

新型コロナウィルスの影響

■ 人生が変わる程の影響 ■


今回の新型コロナウィルスは、人生が変わる程の影響です。

昨年末から騒ぎになった時から、旅行業は絶対に影響を受けるので腹を括ってました。
2/03 ダイヤモンドプリンセスでの感染者を公表し、2週間の船内隔離。
誰が考えても船内感染すると思い、実際にその通りになり、
クルーズに乗ったら船内隔離されると、2/10(月)の週からキャンセルの嵐。

今年は今までにない程、絶好調でした。
3~4月に日本発着クルーズが最多数コース設定があり、
その柱となるのがゴールデンウィークのど真ん中、
世界一有名な客船「クイーンエリザベス」横浜発着7泊8日。
2年前の発表当初から今年に入っても、かなりの予約をいただいておりました。
日本発着クルーズ全て中止が決定。
この2年間の労力がただ働きになり、経費もつかっているので完全に赤字。
そして5月までのクルーズが全てキャンセルに。

クルーズ以外にも一般の旅行も取り扱っており、
一般の旅行も今年は絶好調だったのが救いで、クルーズ以外は大丈夫だと思っていたら、
2月の下旬からキャンセルの嵐。
6月までの旅行が全て無くなってしまいました。
2月の売り上げで前年費△96%。
絶好調だっただけにかなりの被害です。

この一カ月半、キャンセルの連絡、キャンセル処理、コロナによる影響問合せしか
やっていない状況です。
キャンセルの電話しかないので、電話に出るのが怖くなり、吐き気がしてきました。
人と会うのも嫌になりました。

先週、新規で直前の仕事は入ってきました。
3/20出発のバリ島。
いつもお世話になっているお客様で、ビジネス、スイート利用。
本当にありがたく、3日前の3/17に航空券発券。
翌朝、インドネシア政府が3/20からビザ免除を中止しビザ取得を義務化。
事実上入国拒否。
行くことができなくなりキャンセルに。

傷口に塩を塗られ、レモンを絞らた上に、青唐辛子を擦り込まれた以上に痛い。

■ ピンチはチャンス ■



社会情勢で何かある度、生活に直結する衣食住以外は、不要なものとして削除。
旅行は一番後回しで、半年間は仕事が皆無に近い状態になります。

これまで、阪神大震災、O157、9.11、SARS、リーマンショック、東日本大震災。
これらを全て乗り越えてきました。

今までの私の最大の危機は、6年前。
私の職歴㉒ ~最大の危機~

この時は、この道を選択して進んで大丈夫なのか?
と、真っ暗の中で、手足を縛られ、声がでなく、閉じ込められているような感じで、
不安で寝れなくて、ストレスで体壊し倒れました。

今回のコロナでのキャンセルの量、額。
今までと比べ物にならないレベルです。
キャンセルの数字をみて、逆によくここまで頑張れた。
この道を選択してよかった。と、ゆるぎない自信がでました。
ステージが確実に上がっていました。

そして、今回の件でお客様より、たくさんの励ましのお言葉。
本当にありがたく感謝してもしきれません。
社会全体が疑心暗鬼で大変なことになっていて、自分自身も大変なのに、応援してくれます。
私にはこんな素晴らしい方に支えられております。
この仕事をやってよかった。
本当に幸せです。

必ず乗り越えて、何倍もの恩返しをします。

ダイヤモンド・プリンセス 2/04 横浜出航が! 

■ 2/04 横浜出航 ダイヤモンド・プリンセス乗船 ■


2020年に入り、ありがたいことに、
今まで経験したことがないような勢いで仕事が入ってきました。
連日、深夜まで身体は疲れてましたが、最高の幸せを味わってました。

また、目の前の目標があれば、俄然やる気が湧いてきます。
その馬の人参が、2/04出航のダイヤモンド・プリンセス乗船。

2/04 横浜から乗船するべく、2/02から東京に宿泊。
クルーズと同じ位楽しみだったのが、春日の湯 ドーミーイン後楽園に宿泊すること。

2018年オープンの新しいホテル。部屋の広さはダブルルーム20㎡。
ここの大浴場が良いのです。
ドーミー最大の大浴場で、もちろんサウナあり、16℃の水風呂。
ぬる湯、熱温と2種類。整わない訳がない。
大浴場に置いているカミソリの切れ味よし。

朝食も程よく美味しく、夜に21:30~23:00に夜鳴きそばのサービス。
これが醤油ラーメンのハーフサイズで、素朴なあっさり感がよい。

春日駅徒歩3分。後楽園徒歩7分とアクセスが良く、
1Fにはローソン。さらに嬉しいのは1Fに書店があること。
地上の楽園とはこのことかもしれません。

2/03の朝、クルーズ船内でコロナウィルス感染者乗船のニュース。
その時点では、どこの船会社かは発表されてなく、
ピンときたのが、中国発着を行っている、あるクルーズ会社。
その時は、ややこしいことになったとな。と、まだ他人事でした。

時間が経つごとに、いつどこを出港、寄港地が分かり、
それが明日から乗船するダイヤモンド・プリンセスだということがわかりました。

18:30頃、船会社からクルーズ中止の連絡。
楽しみにしていたダイヤモンド・プリンセス。
やむなく翌日大阪に飛行機で戻りました。
ただ、ドーミーインでの夢のような2泊があったので、気持ちは満たされてました。

潜伏期間2週間の船内隔離。
昨日から、陰性の方の乗客の下船が始まりました。
日本人以外の乗客は、陰性でもさらに2週間の隔離。
船内に閉じ込めた2週間は、感染をすすめただけの結果になりました。

ダイヤモンド・プリンセスの船内隔離に対して、対照的なのはHALウエステルダム。
各国入港拒否されてましたが、カンボジアが受け入れ。
下船後(?)に1名陽性が判明しましたが、
ウエステルダム船内、プノンペンのホテルに滞在の乗客全員ウィルスチェックで陰性。
現在747名のクルー全員のチェックを行っています。

報道陣にはマスク禁止、乗客にプノンペン市内バスツアーを行い、
フンセン首相は、乗船客とパーティをやると。
あからさまに中国をバックに日本への当て付けですが、
トップとしてのしたたかな決断です。

日々状況は変わっている中で、なにが正しかったかは、この先にならないと分かりません。
しっかりと検証し、新たな国際ルールを作っていかなければなりません。

今回、クルーズのイメージが悪くなったことは確かです。

新年あけましておめでとうございます

■ 本年もよろしくお願いいたします ■


旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
2019年は新たなお客様も増え多くの出会いに恵まれました。
本当に嬉しく感謝いたします。

本年もプロとして、この人に頼んでよかったと、全力で挑みます。
2020年よろしくお願い申し上げます。

元旦デモを目の前に香港より

50歳の決意

■50歳を迎えて■


9月25日で50歳になりました。
想像する50歳のイメージとは、かけ離れています。
以前から「きっといつかは」を頼りに頑張ろうとやってきました。

40代なかば位から、「きっといつかは」は、やってこないのに気づきました。
バラ色のいつかは幻想で、今を生きるしかない。
今が幸せと感じなければ、一生幸せに気付かない。

先が見えて、人生は思っている程長くなく、
自分の力の限界が分かる時期だと思います。

■時代の流れ■


ここ数年、旅行業の在り方が加速して激変してます。
クルーズ以外にも一般の旅行も取り扱いしてますが、
国内旅行では、社内旅行がメインです。

この仕事に携わって約29年。
その時からのお客さんは、殆どが国内団体旅行。
人の結びつきで、信頼しあい決めていたのが、今ではそうもいきません。
ここ数年、数社相見積もりをとり、アンケートを取って決めるようになりました。

会社では、以前は若い方が発言するのは容易ではありませんでしたが、今の時代は違います。
なぜ休日に手当も出ない旅行に参加しなければならないのかと、はっきり言ってきます。
以前から思っていても言えなかった。
何か言おうものなら、パワハラを盾にするので、若い社員に気を遣うそうです。

例えば、相見積もりなら、3社から各3~5コース。
9~15の宿泊箇所を約2週間仮押さえします。
その間、宿泊箇所は予約が取れなく、問合せがきてもお断りすることになります。
ローシーズンの平日であれば、問題ないと思いますが、
ハイシーズンの週末では、いい旅館はすぐにおさえられてます。
取引があるバス会社も満車です。

50軒以上、旅館、バス会社に問合せ、
今まで(約20年以上)行ったところにデータを調べ、
やっと空きがあるところで仮押さえ、そしてコース作成。
長年お付き合いのお客様は、既存のコースは既に行ってますので、
時間、観光地、昼食場所、全てを一から調べてコースを作成。
いくら慣れているとはいえ大変な作業で、1週間その作業で時間をとられます。

相見積もりなので、他社を含めて合計15コース以上。
15からの相見積もり、それもきつい日を2週間仮押さえしてください。
そんなことを旅館に言えないです。
団体旅行を受け入れる旅館はどんどん潰れ、個人相手の格安旅館が流行ります。

その相見積もり競争に参加して、決まるコースは1つです。
旅行業の利益は売り上げの1割。薄利です。
そもそも国内団体旅行に値段の大差はありません。
値段だけの相見積もり、安売り合戦に参加していては存在価値が問われます。

ただ、以前からお世話になっているお客様から、見積依頼があれば、
無下にお断りすることができません。
どういう風にいえば、相手の気分を害することなくというのが課題です。

時代は変わって行きます。
歴史をみたら、世の中は全てに良い方向に変わっていきます。
より合理的に、みんなの意見を尊重する。
要らないものは淘汰される。

予約は安いネットで。旅行会社は無料観光案内所的な役割に。
この人の為ならの浪花節は通用しない時代になっています。

■転機■


そんな時代の流れとは逆行しますが、
私はこの人の為ならを貫きたい。

数年前、このブログを見て連絡をいただいたお客様。
その時、クルーズをお申込みいただき、
昨年には大阪へお越しいただきました。

今回、リバークルーズをお申込みいただき、
この旅行が何の心配もなく、より楽しくなるように説明をするべく、
その方に会いに小田原へ行きました。

食事をご馳走になり、夜遅くまでいろんなお話をしていただきました。
すぐ近くに、大手旅行会社のクルーズデスクまであるのに、
遠く離れた大阪の私に手配していただく。こんな嬉しいことはありません。

小田原に1泊。今回の目的は、その方に会いに行ったのですが、
東京まで1時間かからないので、約1年半ぶりに東京に行きました。

今、クルーズをお申込みいただいてるのは、6割以上が首都圏です。
ご挨拶にお伺いしたいのですが、クルーズは個人旅行。
ご自宅までは、相当仲がよくならないと、なかなか行くことができません。

前回、東京に行った時、たまたま入った理髪店。
市ヶ谷駅徒歩3分のサイトウヘアーサロン。
40年以上経営されています。

初めて出会ったのに、昔から知り合いのように接していただいて、
いろいろと教えていただきました。
東京にオフィスを構えるなら、方角はこちらが良い。こちらはダメ。
東京は人口が多いから、大阪より楽にできる。
(マスターの謙遜でそんなことありません)

今回どうしても会いたくて、お伺いしました。
1年半前に1回だけ行ったのに、名前、クルーズをやっている事、
全てを覚えていただいてました。

散髪をしながら、今回もいろんなお話をしていただきました。
50歳の誕生日にお伺いして、正直に今の思いを打ち明け、
「きっといつかは」を頼りに頑張ろうとやってきたけど、
先が見えて自分の力の限界が分かったこと。
目標はあるけど夢がない。

するとマスターは、
50~60歳が一番面白い。
20代からコツコツ種まきをしていたのが、50からは収穫の時期。
貴方だったら、しっかりと種まきしているので収穫できる。
大丈夫!!と肩を叩かれました。

話をしている時、常連さんが横の席に。
〇〇さんは、クルーズが好きで先週までクルーズで旅をしていた方と紹介され、
聞いてみると、「ザ・ワールド」で世界最北端ゴルフ場のグリーンランドでプレイしてきた。

「ザ・ワールド」といえば、通常のクルーズではなく、
分譲マンションのように販売され、自宅感覚で居住、自由に乗降できる。
厳しい身元審査、購入は資産10億円以上といわれてます。
どこを航海しているのかは非公開。

もちろん私はそんな方にお会いしたことがありません。
そんな普通の人が、横で普通に散髪し、私と同じ金額を支払っている。

マスターは、ここにはこんな方がたくさん来るのでこれから紹介していくよ。
全てが桁違い。想像を超えます。
日本は、お金、人、全て集まって東京に集中してます。

マスターから、ありがたいお言葉をいただき東京に2泊。
あるクルーズの日本総代理店が、
大阪の弊社に来社する連絡があったので、私の方からお伺いしました。

その方は、10月でクルーズ事業を止めると事。
薄利な上、これだけ競合が増えたらやる価値はなくなったとの理由です。

ただその方は凄いのは、このクルーズで培った人脈を生かし、
また全く違う業界で既に起動している事。
誠実な方で、人を大事にします。
お金は大事な手段。
その前に人を大事にすれば、道は開ける。
その方は、今から新たなスタート。輝いて見えました。
これからは違う業種になりますが、これからも協力、応援したい人です。

私は以前から、旅行業をやりながら、流れでチャンスがあれば、
他業種でもやりたいと思ってました。
それがなかなかチャンスを見出せません。
日々追われて、アップアップの状態では、目の前にあるチャンスを見逃している。
自ら目を瞑っていたのだと思います。

そしてマスターの今までの種まきの話が頭から離れませんでした。

クルーズをやり始めて10年。
それまでの一般旅行のお客様を疎遠にしてきたのでは。
そのお客様と再びつながることはないか。
クルーズをやるまでの20年間の種まきを自ら潰しているのでは。
それまで周りの方にアドバイスをされていたことに気づきました。
目を瞑り、耳を塞いでいたのです。

その夜に、このブログでもよく出てくるお客さん(家族)にお会いし、
今の考え、方向性をお話しました。

絶対した方がいい。
そうなれば全力で応援するよ!!

点と線が繋がり確信しました。
目の前がパッと、明るくなり世界が広がりました。

もちろんこの旅行業・クルーズを今まで以上に力を入れます。
それと同時に全く違う業種を0から勉強。
東京から戻ったその日から動きました。
こんなワクワクした気持ちはいつ以来だろう。

旅をすることによって、大きな発見があります。
50になったことに、自分の限界で気が沈んでいたのが、
今見えるのは、空が青くどこまでも高く感じます。