コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ⑦ ~旅の終わり~

陽性・隔離

5/06 成田空港到着

日本入国審査の前に抗原検査。
陰性の場合、番号が呼び出され、入国ができます。

妻の番号が呼び出されましたが、私の番号が呼ばれませんでした。

係員が検疫室に誘導し、今から隔離施設に移動との案内。
検疫官にパスポートを回収されました。

検疫室には他に2人。
アブダビから同じ便で、通路を挟み横に座っていた人。
20代のパキスタン人。東京で働くシステムエンジニア。

生後3カ月の赤ちゃんを抱いた20代モンゴル人女性。日本在住。
ハワイから帰国。日本人の夫、赤ちゃんは陰性。

検疫室では「16:15のバス出発します」との業務連絡。
どうやら、1時間に1本、隔離場所までのバスが出ているようだ。

検疫官が、あとでドクターが説明にきますので、そのままお待ちください。
検疫ドクターは、多忙を極めており、秒単位で動いているのが分かります。

隔離ホテルを聞き、ホテルはマロウドインターナショナル成田。
すぐに調べ、おおー、なかなかよさげなホテル。
これだったら素敵なホテルライフができる。
パソコンなど必要なものは全て持って来ているので、普通に仕事ができる。

問題なのがタバコ。
前々から気になっていたが、最近ホテルでは館内禁煙が多く、
隔離ホテルの部屋でタバコが吸えるのだろうか。

ホテルは喫煙室でお願いできますか。
と、3回言いましたが、3回ともスルーされました。

数分後、検疫ドクターがきて、再検査をお願いしましたが、
「抗原値が低い人は再検査ですが、あなたの場合、かなり高い数値で再検査できません。
こちらの方(パキスタン人)で500で、あちらの方(モンゴル人)もその位。
あなたは、5,000を超えてました。」

私は、「実は検査前に飲んだらいけないと言われていた、水をがぶ飲みしてしましました。
それで数値が高くなったのでしょう。」

「水を飲んだら薄まるので、あなたは1万をこえてるでしょう」

ドクターが言うには、成田空港での検査で陽性になり、隔離されるのは1日約40名。
そのうち2~3名が数値を超える重傷レベルの保菌者。
私はその選ばれし立派な重症レベル。

何も症状もなく、健康そのもので、
今、成田空港の端から端までダッシュで全力で走れるなどと話しました。

これは国の方針。
今まで何回、政府に訴えてきたことか!!
街中で検査をしたら、誰でも陽性になる。
この茶番劇は、7月の参院選まで続く。

ドクターも完全に茶番劇であること断言しました。
責任をとりたくない為に、決断できないトップが国の方針を決める。
煽りに煽っているテレビウイルスに侵された人たちが、
支持しているので、高い支持率につながるのも納得できます。

そんな時、検疫室の前に妻の姿が。
ここは立ち入り禁止なのに、どうやって入ってこれた!?
他のご家族の方はもちろん入ってこれません。

どれほど嬉しかったことか。
どんなことがあっても見捨ず、ついてきてくれる。
些細な事ですが、一生忘れることはない出来事でした。
携帯USBと、アブダビ空港で購入したタバコを受け取りました。
入ってくるのに相当大変だったみたいです。

妻もホテルライフに憧れて、濃厚接触者なので隔離を必死に交渉したのですが、
陰性ということで、隔離はできないと断られました。
仕方なく、その日のうちに大阪へ帰りました。
久しぶりの新幹線で嬉しいのか、はしゃいでいました。

濃厚接触者は2日後に症状がでる場合が多いと言ってましたが、
普段と何も変わりませんでした。

パスポートには入国スタンプが押され、スーツケースを受け取り、
成田空港の裏口を通り、17:15発のバスでホテルへ移動。

2年前にテレビで観た、完全防護服の係員がバスへ誘導。
バス車内では全てビニールで覆われ完全防備。

10分程でホテルに到着。

マロウドインターナショナル成田 800室の巨大ホテル。

成田空港前後泊に利用するホテルで、周辺は緑が多く環境抜群。
素晴らしい!!の言葉しか出てきません。

現在このホテルは、コロナ隔離専用のホテルになっていて、
豪華なロビーで防護服の検疫官が今後の説明をします。

7日間の隔離で、初日、最終日は含めないので、実質8泊9日。
5/14(土)まで隔離宿泊。

毎日2回、8時と16時に体温と体内酸素量を計測して、アプリから送信。
部屋からは出れなく、食事は3食ドアの前に置かれます。朝8時、昼12時、夕18時。

13時から16時まで部屋のフロア内のみでウォーキングをすることができます。
水、インスタントのコーヒー、紅茶、緑茶をセットしてますが、足りなくなった補充します。
洗濯物はコインランドリーが予約制で利用できます。
早速予約しましたが、退所日まで予約が埋まり、自身で洗濯をと洗剤を渡されました。

検疫官にタバコは吸いますか?と、効かれて、
喫煙室があると思い、「ヘビースモーカーです」
ここでは飲酒、喫煙は厳禁です。
それでは隔離中、タバコ、ライターを預かります。
「今は吸ってません!」

部屋へ案内。9階の空港側。
スタンダートツインルーム26㎡。十分な広さ、バスタブあり。
部屋からは新緑美しく、飛行機が発着するのが見えます。

備品は、ハンドタオル、バスタオルが5セット。
ティッシュ、トイレットペーパーも予備で数個。
足りない場合、補充していただけます。
WIFI、衛星放送が映るテレビ、冷蔵庫、必要な物は全て揃っています。

初めての夕食は受付の際、ロビーで受け取りました。
夕食はお弁当でダブルメイン。カレイの煮つけとグラタン。
これが美味しいのです!!

他の隔離者のブログを読んでも、普通のから揚げ弁当レベルですが、
ここは違います。夕食で1食 1,500円以上しそうな豪華な弁当です。

夜、妻も無事に帰宅。
バルセロナからの長旅だったので、ゆっくり休みます。

夢のようなホテルライフ

5/06~14 マロウドインターナショナル成田 8泊9日

体調は普段通り。何も異常ありません。

朝8時、館内放送があり「検温、体内酸素を報告してください」。
日本語の後に、英語でも案内。

その後、「朝食の準備ができました。ドアの前の食事をおとりください」
ドア前にお弁当が用意。
朝食も昼食も美味しい!!外国人でもこれは美味しいと思うはず。
食べ終わったら、容器をドアの前に置きます。

日中は仕事をして、少し昼寝。
夕食前に、ゆっくり湯船につかりながら読書、テレビを観ながら夕食。
食事は毎食、ルームサービス。
なんて贅沢なホテルライフ!!

慣れてきた3日目に、初めて部屋の外へ。
13時から16時まで同じフロアだけをウォーキング。
3~4人歩いています。
巨大ホテルなので、端から端まで5分以上かかります。

必要な物は宅配で送ってもよいとの事。
ただし、中身を全て開けて確認され、不適当なものは渡せない。
皆さん、アマゾンの箱が多く見受けられました。
パソコン機器などが送られてきたのが分かります。

歩いていたら顔なじみもできて、私より1日先輩の若い女性。
とにかく食事が美味しく、離れるのが寂しい。
まったく同感。

毎食が楽しみです。
一つも残すことなく美味しくいただきました。

楽しい時は、あっという間に過ぎていきます。
退所の前夜は、旅での最後の夜と同じように、なんとも言えない寂しさが募ります。

旅の終わり
5/14 退所。8:30の送迎バスで成田空港へ。

入所日以来のエレベーターに乗り1Fロビーへ。
スタッフにお礼を言い、「最高の時をありがとうございます!!」
スタッフは驚いて、みんなに伝えます!!
バス出発までロビーで待ちます。

9日前、成田空港で結果を待っている間、60代男性の方が、番号を呼ばれず再検査との事。
「妻は入国でき、何で私だけ。ペットはどうしたらよいの!?」と、怒っていた方と、9日ぶりに再会。
再検査後、陽性で隔離。ハワイから帰国。

すっかりご機嫌で、ここの食事は美味しいね~。
何階にお泊りでしたか?と聞かれ、9階と答えたら、
私も9階だったんですよ。全然お会いしなかったですね~。残念!

奥さんは、そのまま鎌倉に帰って、ペットを無事引き取り、3日目に自身で抗原検査。
陽性で7日間自主隔離。一切症状なし。との事。
またお会いしましょう!と、成田空港でお別れ。

羽田空港までバスで移動し、飛行機で大阪へ帰りました。

コロナ禍になり、初めての海外クルーズ。
この日をどれだけ待ちわびていただろう。

東京で久しぶりに人とお会いし、それだけでも十分満たされました。
魅力的な街、フランス・ニースで滞在した後、地中海クルーズ。
クルーズでは、美味しいものを食べ、ジョギングをし、サウナに入り、読書をし、街を散策。
好きな事だけをしました。
下船後、これまた魅力的な街、スペイン・バルセロナを満喫。

日本に帰国してからも、優雅なホテルライフ。毎食ルームサービスの贅沢。
今回の旅は、濃密で最高の旅でした。

帰ってから保険会社へ問合せしたら、海外で陽性証明を受けたら補償対象。
バルセロナでゆっくりしたかった。と妻と後悔。

隔離ホテルでの支払いは一切ありません。全て税金で賄われます。
単純に計算して、最低でも20万円以上はかかると思います。
陽性に対しての重傷者数、交通事故でも陽性であればコロナによる死亡となります。
何のために、こんな事をするのか理解できません。

今回の旅で世界は、もうとっくに終わって、経済が動いています。
2年以上、動けなかった反動で、動きが加速しているのを痛感しました。

日本、中国、北朝鮮は、いつまで引っ張るのか分かりませんが、
世界の流れに乗らないと取り残されてしまいます。

今回のコロナ禍で、考えつくづく思います。
誰しもいつか必ず死が訪れます。
しっかり死ぬには、しっかり生きること。
今をしっかりと生きていきます。

本日、2022年6/01より、1日2万人の入国になりました。
日本入国で98の指定国(青色)が検疫措置、待機を撤廃。
青色の指定国は、日本人がよく行く国。
黄色の指定国は、ベトナム、インドなど99の指定国は、ワクチン接種証明で青色同等措置。
厚生労働省 水際対策(6/01更新)

これで今日から、夢のホテルライフができなくなりました。

もう終わり。世界は開かれています。
さあ、世界が待ってます!!


コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ① ~東京出発 ニースへ~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ② ~クルーズ出港 モンテカルロ~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ③ ~イタリア~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ④ ~フランス~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ⑤ ~スペイン~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ⑥ ~バルセロナから日本帰国~
コロナ禍後、初めての海外クルーズへ ⑦ ~旅の終わり~