バイキング・エデン 日本発着クルーズ 乗船記② ~瀬戸内海・釜山・八代~

2日目 12/15(日) 終日クルージング
~瀬戸内海運行~ ~関門海峡通過~

昨夜未明に船は神戸港を出航。
今日は、終日クルージングでどこにも寄港しません。
通常の寄港する日とは違い、船内は落ち着きゆったりとした時間が流れます。

瀬戸内海クルージングは、外国船は貴重で、
外国船では、全ての船が瀬戸内海を通航できなく、入札制で4日前に確定します。
幸運な事に無事に落札でき、瀬戸内海をクルージング。
19:00出航予定が、深夜01:30出航に変更になったのもその影響です。

キャビンベランダから西瀬戸大橋・しまなみ海道を一望

初めての朝食は、ビュッフェ「ワールド・カフェ」へ。
手間のかけた料理が並んでいて、種類も豊富。
和食もあり、焼鮭、玉子焼、茶碗蒸し、梅干し、納豆、そして出汁の効いた味噌汁。
他の外国船でも、和食はありますが、あくまでも「なんちゃって和食」。

昨夜の夕食同様に、出汁の効いた味噌汁が美味しい。
聞いたら、日本人の料理人が乗船して、出汁から取っているとの事。
納得です。

今回のキャビンは、デラックス・ベランダ(25㎡)。
#3097 デッキ3の最後尾
一番下のカテゴリーがベランダ。下から2番目のカテゴリーになります。

部屋は明るい色づかいで、圧迫感は一切感じません。
隅々まで清掃が行き届いており、清潔感がありどこも綺麗な状態です。
各部屋で温度調整ができ、真冬のクルーズで最高温度に設定したら、暑すぎる位。

テレビは、日本のBS放映(NHK、民放各社)、日本語字幕の映画オンデマンドを
観ることができます。

クローゼットには、バスローブ、スリッパ、傘が用意。

飲用水のサービス。エスプレッソマシンでの引きたてのコーヒー、紅茶、緑茶のセット。
冷蔵庫は、1日1回補充していただけます。(ベランダ以外)
おつまみ、チョコレート、コーラゼロ、スプライト、緑茶、ウーロン茶の各2本。
喉が渇いた時に、代金に含まれているので、ためらわずに飲めるのが嬉しいです。

今回、最後尾でベランダでは視界が広がります。
船で揺れを感じやすいのは、前方⇒後方⇒中央の順になります。
また、最後尾は風を遮るので、ベランダに出ても寒さが全く違います。

バスルームは、それほど広くはありませんが清潔感があり機能的。
バスタブがなくシャワーのみ。
バイキングはエクスプローラー・スイートのみバスタブがあります。

アメニティは、クルーズには珍しく歯ブラシ・歯磨き粉。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディローションを用意。

バスルームはいつでも温かく快適です。
乗船後半に気づいたのですが、床暖房のコントローラーがありました。

旅のいつもの楽しみ。
朝食後、ジョギング、サウナ、読書の後、うたた寝。
お腹が空いたら、好きなものを食べに行く。

その全てが客室を出たら、すぐの場所にあるのです。
それも極上のサービス。
だからクルーズはやめられません。

3日目 12/16(月) 韓国・釜山 08:00/16:00

今回、初めての寄港地、釜山に入港。
クルーズターミナル前の釜山駅まで徒歩10分あまり。
駅周辺には食べ物屋もたくさんあります。

釜山市がクルーズターミナルから最大の繁華街「南浦洞」まで
無料シャトルバスを30分に1本運行、所要約15分。
チャガルチ市場を散策した後、アワビ粥で有名な「済州家」へ。
アワビ粥とウニスープをいただきました。

夕食は、ビュッフェ「ワールド・カフェ」へ。
料理内容は毎日変わっており、カニ、帆立、ローストビーフ。
そしてサーモン、鮪、鯛の刺身、寿司。

食材が良く、コストをかけているのが一目で分かります。
デザートもチョコレートフォンデュ、濃厚なアイスクリームなど多数。

4日目 12/17(火) 八代(熊本) 08:00/18:00
くまモンポート八代
八代港のクルーズの名称は「くまモンポート八代」。くまモン一色。
港から、八代市が無料シャトルバスを市内へ運行しています。

そこからさらに、「日奈久温泉」まで無料シャトルバスを運行。
これは温泉に行くしかない。と、約25分で日奈久温泉へ。

昔ながらの、ひなびた温泉地で味があります。
「日奈久温泉センター ばんぺい湯」に入浴。
サウナ、露天風呂もあり、泉質、雰囲気、良い温泉で常連の方が羨ましい限り。

船に戻り、毎日15:30からウィンターガーデンでアフタヌーンティー。
あまり知られていないのか、いつ行っても3~4組いる程度。

ピアノの生演奏を聴きながら、紅茶10種類以上から選べます。
もちろんシャンパン等のアルコールもいただけます。

私はコーヒー党で、紅茶はあまり飲みませんが、
オリジナル・アーレグレイをいただき、紅茶ってこんなに美味しいものかと。
3段からなり、上段からスコーン、中段はサンドイッチ、下段はスイーツ。

美味しくいただき、横のプールを通り部屋に帰る途中、
プールグリルで「ワンタンヌードルスープ」の文字が目に入りました。

アフタヌーンティーで腹八分目。3時間後にレストランを予約しているので、
これ以上食べたら、夕食は食べれないレベルでしたが、ワンタン麺は避けて通れません。

一口だけ味見のはずが、本場のワンタン麺で美味しくて、
スープまで全部飲み干してしましました。
この船には至る所に誘惑があるのです。

その日のディナーは「ザ・シェフズ・テーブル」
オリジナルコース料理とワインのペアリングでのスペシャリティレストラン。

メニューは2日間隔で変わり、この日は中華料理。
料理ごとに、その料理と合う厳選ワインをいただけます。
・餃子
・酸辣湯
・鱸の蒸し物
・和牛と蓮の葉包みの炒飯
・マンゴムース
全てが美味しく、ワインも美味しいのです。
ワインのペアリングでは、私はあまり飲めないので少量づついただきました。
日頃体験できない事を経験できるので、クルーズは面白いのです。

コラム 八代は私の出身地
八代は父方の故郷であり、私の出身地。
私が小学校5年の時に両親が離婚し、
母が兄弟3人を引き取り、それから父とは疎遠になり、母一人で3人の子供を育てました。

今から10年ほど前、頑張っても頑張っても、上手くいかない時がありました。
友人から、「ご先祖に墓参りをしていないからだと」指摘され、
八代にある父方のご先祖のお墓詣りに行きたい。
行くなら早い方がよい。明日出発。

母にお墓の場所を聞いても、青森出身の母には分かるはずがなく、
それなら一緒に行って、探しに行こう。となりました。

思い立って出発したのが、12月30日の早朝。
母が連絡先を知っているのが、叔母さん(父の妹)の電話番号しか分からず、
途中で私が電話をしました。
「お墓の住所だけでもお教えいただけませんでしょうか。」
私は叔母さんの記憶が全くありません。

叔母さんは、兄の元妻の息子から、離婚して35年の長い月日がたち、
いきなり年末に電話かかってくるとは夢にも思わない。

突然の電話で、かなり警戒されましたが、
「住所は説明しにくいので、八代に来たら連絡ください」と、
叔母さんの自宅の住所を教えていただきました。

大阪から八代まで約800km。車で10時間はかかるので、途中、山口県で宿泊。

翌日の午前に叔母さんの家へ。
12月31日大晦日。これがいけなかったのか。
叔母さんは本当に来たのかと、一目で大迷惑なのが分かりました。
父は母にさんざん迷惑をかけて、何の責任もとらなかったので、
叔母さんは警戒して当然です。
それでも一緒にお墓を案内していただき、無事にお参りすることができました。

帰りに広島で1泊して帰ったのですが、
かなりの遠距離で長い時間を母と一緒に過ごしました。

母とは、普段は照れくさくて会話なんかありません。
長い時間の車内では、いろいろな話をすることができました。
山口では夕食を居酒屋へ、広島では広島焼きを食べに行き、
かけがえない思い出です。

それから、何も困ることはなく、こうして幸せに生きています。
いつも心の中で手を合わせています。
今回も、お墓の方角へ手を合わせました。

後日、母に八代に行った事を伝え、日奈久温泉を知っているのかを聞いた所、
幼少の頃、でべそ気味だった私のヘソに、兄がセメダインをヘソの中に入れて、
でべそを取ろうとしたらしい。

私が号泣しているのに母が驚き、家の風呂ではセメダインが取れず、
温泉に入ったら取れるだろうと、日奈久温泉に行って取ったとの事。
全然記憶になく、初めての日奈久温泉だと思っていました。

覚えているのは、兄に銀玉鉄砲の銀玉を鼻の穴に何個も入れられて、
病院で銀玉を取っている記憶はかすかに残っています。

バイキング・エデン 日本発着クルーズ コース詳細