バイキング・エデン 日本発着クルーズ 乗船記① ~神戸出航~

念願のバイキング・エデン乗船
クルーズは、設備、サービス、クルーのレベル、料理、乗客層、そして何よりクルーズ代金。
ラグジュアリークラスは満足度が高いのですが、比例して高額になります。
そこまでの代金は払えないが、良いクルーズがないものか。

私の個人的な好みとして、オーシャニア・クルーズがダントツ。
これは、クルーズを生業として始めた頃から変わりません。
そのオーシャニア・クルーズに並ぶクルーズがありました。

バイキング・クルーズ。
バイキングは主にヨーロッパリバークルーズがメイン。
年々客船を増やしており、ライン、ドナウ川では、
毎日のようにそれも複数の客船を出航しており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

1997年ノルウェー人の実業家が設立。
あっという間にリバー81隻、探検船3隻、オーシャン12隻にまでになり、
さらに増え続けています。2015年からオーシャン(海)クルーズを手掛けました。

ただ、海外発着のバイキングのオーシャンクルーズは高額で、なかなかハードルが高い。
2024年11月から、バイキング・エデンを日本発着初就航。
初めての日本発着クルーズにあたり、バイキング日本支社を立上げ、
初年度はお披露目として、破格の代金設定。
これなら行ける!!

2024年春に初めてのバイキング・オリオンに乗船し、クルーのレベル、料理に感動しました。
ただ、その時は見学会で、表面的なもの。
実際に数日間乗船しないと、本当の良さ、その感動が継続するのか分かりません。

今回、念願のバイキング・エデンに乗船しました。

・コース:神戸発着 瀬戸内クルーズ
・日程:2024年 12月14日~21日 7泊8日
・スケジュール
1. 12/14(土)神 戸 午後乗船
2. 12/15(日)~瀬戸内海運行~ ~関門海峡通過~
3. 12/16(月)釜 山(韓国)08:00/16:00
4. 12/17(火)八 代(熊本)08:00/18:00
5. 12/18(水)長 崎 07:00/18:00
6. 12/19(木)細 島(宮崎) 12:00/20:00
7. 12/20(金)宿 毛(高知) 08:30/15:30
8. 12/21(土)神 戸 06:30

・バイキング・エデン シップデータ
総トン数:48,000トン 全長:227m 全幅:29m
船客定員:930名 全客室数:465室 就航年:2017年

バイキング・エデン 船内へ

以前、神戸発着は多数設定がありましたが、現在は皆無状態。
神戸発着であれば、南日本を1週間で巡ることができますが、
やはり日本発着は、横浜、東京が主流です。

横浜、東京から南日本を巡るには、あと2日間必要になり、その分長くなってしまいます。
バイキングは、そこに目を付けて神戸発着を多数設定しています。
私の自宅から、神戸まで約1時間ちょっと。やはり神戸が便利で楽です。

今回は、年末の真冬のクルーズ。
バイキングに乗れるというだけで、ワクワクとした高揚感。
良い船と高揚感は比例します。

神戸ポートターミナルに到着し、普通チェックインでは並ぶものなのですが、
一切並ぶことなく、ものの5分もかからずにチェックイン完了。

混雑とは無縁で、チェックインから、とにかく静かなのです。
乗客数も影響しているのですが、このバイキングは18歳未満乗船不可。
これぞ大人の船旅です。

出国審査を終え、船内に入る手前でウェルカムシャンパンのサービス。
シャンパングラスを持ったまま船内へ。

乗船してすぐの所に3層吹き抜けアトリウム。
グランドピアノがある正面にLEDパネルが設置しており、時間ごとに絵画等の画像が変わります。
アトリウムバー、ザ・リビングルームには、センスの良いBGMが流れ、
ゆったりとした時間が流れています。

レセプション・フロントは、立って並ぶものという固定概念がありましたが、
そのようなものはありません。
高級ホテル同様に、デスクに椅子が合計4か所。
これがレセプションで、座りながら対応していたけます。
並ぶという概念はないのです。

アトリウムに入った流れで、メインダイニング「ザ・レストラン」へ案内されます。
クルーが一人待機していて、モニターで避難訓練のビデオ(日本語)を視聴し、
ライフジャケットの付け方を説明していただけます。
1分もかからずに避難訓練終了。

大型船では、乗船後一か所に集められ、グダグダの避難訓練があります。
避難訓練自体は時間にしたら5分~10分ですが、
乗客を集めてチェックするので30分以上かかります。これが面倒。
バイキングは、避難訓練一つをとっても、乗客に一切ストレスをかけない。
細かい所にも気配りがあり、全てが違うのです。

バイキング・エデン自慢のスパ「ザ・ノルディック・スパ」
私はこのブログでいつも書いている通り、
日常ではなかなかできない、ジョギングをして、サウナに入り、読書。
これが旅での最大の楽しみです。

スパエリア入り口にあるフィットネスジムでは、ランニングマシーンだけでも6台設置。
この乗客数では混みあうことはないと思います。
大海原を観ながらのランニングは格別です。

バイキング自慢のスパエリアは、広く作られており、雰囲気も良く、
乗船中ずっと、このスパエリアに入り浸ろうと決めていました。

ロッカールームは男女分かれており、
ロッカー内には、バスタオル、バスローブ、スリッパが用意。
その他、飲用冷水機、水着で利用する脱水機も設置。
専属の係がいつでも綺麗に快適に利用することができます。

男女別のロッカールームに、サウナ、水風呂。
サウナは2段座れ、4~6人位入れる広さで90℃に設定。

横には冷水風呂。
私はいつも、ホテル選びはサウナ付きを選んでいますが、
海外では水風呂を設置している所は殆どありません。

サウナの後、常温のプールに入りますが、それではなかなか整わないです。
やはりサウナの醍醐味は、冷水風呂。
入っていると、体の周りに膜が張り、逆にポッカポッカと温かくなっていきます。
それを超えると、頭が真っ白になり、呼吸がスーと通ります。
この境地に達するには、水風呂の温度が15℃以下が理想。
今回の水風呂の温度は体感で17~20℃。真冬のクルーズなので、この位が丁度良い。

サウナ、水風呂を3セットは入りたい。
ロッカー内にリラックススペースもあります。

そして、男女共用部分のスパエリアへ。

スパプール、ジャグジー、ミストサウナ、スノーグリットという氷点下の雪の部屋。
リラックスチェアも多数あり、クルーズ中利用している方は見なかったです。
スパプール、ジャグジーともに体感で37℃。
少し温めですが、長く入っていたらポッカポカ。

初日スパエリアは、オープンハウスで自由に撮影しても良いとの事。
撮影をしていたら、ご年配の男性がスッポンポンで、スパプールに。
「洗い場がどこにもない」と言っていました。
スパエリアは共用部分なので、女性も多数入って来ましたが、一切動じません。
女性が目の前に居ても動じることなく、スッポンポンのままミストサウナへ入って行きました。

その方とは毎日顔を合わせ、寄港地の温泉でも偶然サウナで一緒に。
クルーズでは、会わない人は全くと言っていい程会いませんが、
会う人は、1日に何回も会います。
行動パターンが同じなのです。

よく会うのがサウナと喫煙所。

バイキングの喫煙エリアはデッキ8右舷の1か所のみ。
こちらでは、毎日何回も同じ方と会い、自然に親しくなります。

今回もたくさんの方と親しくなり、魅力的な方多かったです。
ただ、バイキングは禁煙を推奨しているので、
室内でなく屋外。これは真冬のクルーズでは寒かった。

初日はメインダイニング「ザ・レストラン」へ
やはりクルーズで重要なのが食事。

バイキングには多数のレストランがあります。
・ザ・レストラン:メインダイニング
・ワールド・カフェ:ビュッフェレストラン
・マンゼンズ:ノルウェー伝統料理
・プールグリル:ハンバーガー、サラダ、日替わりの麺類
・ルームサービス:24時間利用可
・マンフレディース:イタリアン(予約制)
・ザ・シェフズ・テーブル:オリジナルコース料理とワインのペアリング(予約制)

乗船初日のディナーは、まずは「ザ・レストラン」へ。
かなりの広さで余裕あるスペース。
2名用のテーブルがふんだんにあり、もちろん相席とは無縁。

初日のメインダイニングはかなり混みあうものですが、
一番混みあう時間帯の19時に行っても、すぐにテーブルに案内され、
横のテーブルとも適度に離れているので、気兼ねすることなく会話を楽しめます。

メニューは全て日本語。ウェイターも日本語。
メニューを開くと、左側が日替わりのメニュー、右側が固定メニュー。

海鮮ブイヤベース
和牛ステーキの照り焼きソース
ご飯、味噌汁、漬物
デザートにニューヨーク・チーズケーキを注文。

初めての食事。
濃厚で海鮮たっぷりのブイヤベース、
牛肉は海外でいただく、堅い肉々しい牛肉でなく、柔らかく繊細な和牛。
ご飯は、日本で食べるお米、しっかりと出汁を取った味噌汁。
全て美味しいのです!
ランチ、ディナー時は、アルコールを含む飲み物が含まれているのも嬉しい。

「この船は危険だ」と、初めての食事で分かりました。

私は、初めてのクルーズで感激して、かなり食べ過ぎて3kg以上オーバー。
下船後も体調が悪くなります。

最近では、適量をいただくようにして、
毎日運動をするので、かえって体重が減ります。

それがコロナ明け、にっぽん丸に乗船しました。
とにかく食事が美味しく、朝から夜食まで食べ過ぎて、
乗船中、口の周りに腫れものができて、下船して1週間体調が悪くなり、
寝込んだ経験があります。

この船は、にっぽん丸以来の危険船。
適量にしないと、体調が悪くなり年が越せなくなる。
明日からは腹八分目に徹しよう。と、自分の中で言い聞かせました。

深夜01:30、寝ている間に船は神戸を出航しました。

バイキング・エデン 日本発着クルーズ コース詳細