私の職歴㉘ ~ 出航の時 ~

アルバイト終了
旅行が完全に止まっている状態が続き、
取引先の旅行会社、クルーズ関連会社の退職のご挨拶が多くなってきました。

私の警備アルバイトは状況は変わらなく当初の予定よりさらに延びました。

警備アルバイトは、道路工事での片側通行現場が多く、誘導は紅白の旗。
かなり交通量の多い所での交差点での誘導。
猛暑の中、一瞬も気が抜けない、一番忙しいポジションばかり。

一日中ボケーっと突っ立って、何もしないポジションの人と同じ日当。
ポジションを変えて欲しいので、他の人に旗誘導を教えてていたら、
旗振り先生と呼ばれるようになりました。

全国旗振り選手権があったら、出場し優勝を狙います。

今、自分は、何をしているんだろう。
今、自分は、どこにいるんだろう。
自問自答しながらの毎日でした。

昨年の1月から毎朝、手を合わせる時、唱えています。
「全ては良い方法へ歩み進んでおります。ありがとうございます。」

出航の時
緊急事態宣言が終わるのと同時に、警備アルバイトを終了しました。
昨年を入れたら一年近く警備アルバイトをやっていたことになります。

緊急事態宣言が終わり、10月に入り少しづつ問合せがでてきました。
そんな時、にっぽん丸から、コロナ対策を体験乗船を、直前のお誘い。
迷わず申し込みました。

10/15-18 にっぽん丸 別府・生口島 瀬戸内海クルーズ 神戸発着 3泊4日
神戸発着の国内クルーズということもあって、
普通、クルーズだったら、楽しみでワクワクした高揚感があるのに、
今回は楽しみだけど、それほど高揚感はありませんでした。

当日、神戸港についてにっぽん丸を前にしてもピンとこない。
目の前の神戸メリケンパークオリエンタルホテルでPCR検査。
結果がでるまで、ホテルのボールルームで昼食。
アクリル板の仕切りがあり、お弁当が用意されてました。
クラシックが流れ、ホテルマンのサービス。

三段のお弁当を開けて食べようとしたら、急に嗚咽がでて涙が溢れだしました。
この1年10カ月のいろんなことが駆け巡りました。
雨の中ずぶ濡れになりながら、あんパンを無理やり詰め込んでいたのが、つい数日前。

にっぽん丸では、心地よいサービス。
料理の美味しさ。
ショーは、ハウスバンドの70年代メドレー、ヴァイオリンコンサート。
全てに感動して、全てに涙が溢れだしました。
今までいくら感動しても、涙まででたことはありません。
完全に忘れていた感動、ワクワクした高揚感が蘇りました。
コロナ前より感受性が高くなり、何事にもありがたく、感動しています。

生きていたら、こんな良い事がある。

ずっとコロナ禍では、憎み恨んでばかりでした。
交通事故でも、コロナ菌が少しでもあれば原因はコロナ。PCR陽性を感染者。
メディアは煽るばかり。テレビ、マスコミは正義だと信じて疑わない人たち。
マスク2枚重ねを平気で勧める自称専門家。
小規模、大規模一括りにして飲食店が大打撃という一方的な報道。

憎み恨んでいても、何も前に進めなく成長はしない事に気が付きました。
どんな理不尽な状況でも、今起こっているのが現実なのです。

どんな状況でも人として大きくなります。

そして、支えていただいた人があるからこそ、今までやってこれたし、再出発ができます。
感謝の気持ちは忘れてはいけません。

さあ、出航の時です。

にっぽん丸乗船で読む本を書店に行き、一冊の本に導かれました。

「自分の人生は『大いなる何か』に導かれている」
「人生で起こること、すべて、深い意味がある」
「すべては導かれている」
「人生で起こること、すべて、良きこと」

「運気を引き寄せるリーダー
 七つの心得 危機を好機に変える力とは」
 著者 田坂 広志