ハロン湾クルーズ

最短2泊で行ける ハロン湾クルーズ③ ~レガシークルーズ~

■ハロン湾クルーズ乗船■


ハロンのパラダイススイーツに宿泊した後、ハロン湾クルーズへ。
日帰りクルーズ、1泊クルーズの設定もありますが、
クルーズで1泊では忙しくて、ゆっくりする時間がないので、2泊のクルーズを予約。

10年前は、クルーズ会社が数社しかありませんでしたが、
今では、30社以上も運行してます。

今回乗船するのは、レガシークルーズ。
お手軽クラスのクルーズ。全9室。2012年建造。

キャビンカテゴリーは、スーペリア、デラックスがあり、
デッキの違いで、上か下かの違い。キャビンの広さは共通15.6㎡。
トイレ、シャワー、エアコン装備。
全ての船会社で、毎食、朝・昼・夕が含まれてます。

クルーズオフィスで、チェックイン。
他の乗客は、ハノイから送迎でそのまま乗船。
小舟でクルーズ船まで約5分。
何十隻も横切りながら、どれも船は素晴らしい。
よく手配している「THE AUCO」もある。

今回、お値段がお手軽クルーズで、何も期待はしてはいけないと思ってましたが、
他の船を見ていたら、少し期待が高まりました。
もしかして、私の船も。
いいぞ、いいぞ。

レガシークルーズに近づいて来たとき、
なんだこれは!!
私の船だけが他の船と違う!
写真とは違い、大分くたびれている。
6年前の2012年デビューなので、そんなに古さを感じないと思いましたが、
想像以上に外観はボロがきている。 小舟から乗り換えいよいよ乗船。
他の船のクルーは、ビシッと制服を着ているのに対し、
レガシーのクルーは、Tシャツ、半ズボン、サンダルが制服。

衝撃だったのは、船内バイタクの匂いが充満。
バイタクの匂いとは、日本では決して匂ったことがない独特の香り。

何とも説明ができなく、
東南アジアでバイクタクシーを乗ったら、10回中9回は、この香りがします。
カンボジアに住んでいる時、この香りを科学的に作り出そうと思い、
40℃の日中で4日間、シャワーに入りませんでしたが、
この匂いを作り出せなかったです。

この匂いを嗅いだ瞬間、しまった!これで2泊は辛すぎる。
この船で日帰りのクルーズでも辛い。
一気に気分が滅入りました。

デラックスキャビンは、想像通りで、写真で見た通り。
チープなプラチックハンガー、ガタガタうるさい扇風機。
なにより室内が暑い。
エアコンが時間が決まっていて、
夜22:00~朝07:00の間しか付かないとの案内が。

出航後、島に寄港し、200段の階段がある展望台へ。
その島には、ビーチもありますが満潮の為、遊泳不可。
気落ちしていたので、200段の階段を登る気にもなれず、
蒸し暑い暑い中、座り込んでました。
全ての船、乗客がこの島に立ち寄るので、ギャーギャーと、某国の観光客が騒ぎます。

我慢、我慢。たかだか2泊じゃないか。自分にいいきかせます。

また違う島に寄港し、カヌー体験後、船に戻り、初めてのディナー。
できれば他の乗客と別々のテーブルになりますように。
と、願っていたのですが、そんなスペースはもちろんなく、相席テーブル。

同じテーブルの乗客は、
アメリカ・オクラホマの男性一人旅。
スペイン・バルセロナのカップル。
スペイン・マドリッドのカップル。
皆さん若く20~30代。1泊クルーズ。

他のテーブルでは、
オランダ・アムステルダムの4人家族。
ポルトガルからの40代カップル。

知らない人と、それも欧米人と一緒の食事は、一番苦手。
愛想笑いも必要だし、なにより気を遣う。
今にも逃げ出したい。

料理は、ベトナム料理を大皿に取り分けます。
良く言ったら、取り分ける。
悪く言ったら、つっつきあう。
欧米人は、つっつきあうのは大丈夫なのだろうか。

アジアで家族旅行でも、一人ずつ。一品一品を注文していることをみかけます。
通常4人前で食べる大きな魚を、家族4人同じ魚を注文。
注文した料理はそれだけで、ナイフとフォークでいただく。
アジア人からみたら、もったいない。
せっかくの食事なのに、いろんなものを食べたい。

カンボジア滞在時、カンボジア人と一緒に食べるのが、苦痛でした。
おかずは、自分の皿に取り分けて、お米と一緒にいただくのはいいのですが、
スープは取り分けなく、スープにスプーンを取りそのまま口に入れます。
時間が経ってきたら、そのスープが濁ってきて、
口に入れた米粒、油が浮いてきます。

住んで初めの頃、頑張って馴染もうと、
みんなの視線を感じ、美味しいか!?と聞いてくるので、
そのスープをいただき「美味しい!」の返答。
日本の鍋も欧米人から見たら、そんな感じなのかもしれません。

料理は、たくさん出てきます。
大皿を回し、取り分けていただくので心配無用でした。
同じテーブルの方は、肉だけは食べますが、それ以外殆ど食べません。
こんな美味しいものが分からないなんて。

気持ちを切り替えて、楽しんだもの勝ちだ。
人の事より、自分が楽しもう。
他の乗客も私と同じで、初めは堅かったのですが、お酒が入るうち、
皆さん自然に溶け込めました。

オクラホマから攻略して、バルセロナへ。
向い合わせのバルセロナの女性は、モデルをやっており絶世の美女。
片言で話をしているうちに、楽しくなってきました。
マドリッドも加わり、大いに盛り上がりました。
日本からといったら、皆さん興味津々でいろいろ聞かれます。

楽しい。
楽しいじゃないか!
気が付いたら、他のテーブルは誰もいなく、
私たちのテーブルだけが残っていました。

食後は、イカ釣り。
みなさん、もう気を遣うということはなく、楽しい時間を過ごしました。

船は、夕食時前に錨を下ろし停泊。
湾内なので波が一切なく、揺れることはありません。
船が多くなりすぎて、飽和状態。
周辺には約20~30隻が停泊しています。

他の船でカラオケをやっている船も。
雰囲気も何もありません。

デッキに上がり、雲が多く星空は見えなかったけど心は満足。
ハロン湾洋上では、ぐっすり寝ることができました。

ハロン湾クルーズ

6時前には目が覚め、ダイニングでは、クルーが椅子をくっつけて寝てました。
バイタクの匂いの元はここからでした。

デッキでハロンの朝日。
朝食後、皆さんは1泊なので別コースでここでお別れ。

船を乗り換え、夕方まで他の船の2泊コースの混載クルーズへ。
ハロン湾の奥の方までクルージング。
島に立ち寄りカヌー。洞窟観光。
ぐっと船が少なくなり、天気も晴天。
想像していたハロン湾クルーズになりました。 夕方、レガシークルーズに戻り夕食。
2泊目の乗客は、1泊目と雰囲気がガラリと変わり、
60代のフランスご夫婦2組。
台湾の若者4名。
ドイツからのご家族4名。
今日も一緒にテーブルかと思ったら、別のテーブルを用意。
ゆっくり味わっていただくことができました。

慣れて馴染んできて、ゆっくりするのんびり、楽しむ要領が分かってきます。
クルーは6名。仲良くなってきて、皆さんにはいろいろお世話になりました。
喫煙率100%。いつでもどこでも加えタバコ。
ダミ声の三又 又三 氏そっくりさんが、なかなかいい味わい。

朝食、昼食を船内食べた後下船。
フランス人ご夫婦2組と一緒の送迎車でハノイのホテルへ。

初め乗船の時には失敗した。と、思いましたが、
馴染んできて、楽しくなってきました。
レガシー気に入りました。
料理も美味しく、クルーのサービスもしっかりしていて、
クルーに気を遣うことなくフレンドリー。
満足し、楽しむことができました。

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