コスタ・セレーナ ゴールデンウイーク ショートクルーズ④ ~愛しのヨンビン ホテル~

愛しのヨンビン ホテル
ソウル1日目
コスタ・セレーナを下船して、送迎バスで仁川空港へ。

これから3泊ソウルを楽しみます。
東大門・ヨンビンホテル2泊。
仁川・ツーリストホテル1泊を予約しました。

仁川空港より空港鉄道・地下鉄でソウル・東大門へ。
一回乗り換えで約90分。東大門歴史文化公園駅より徒歩約5分。

地下鉄の駅周辺は、食堂、カフェなどが多数ありますが、
一歩入ると昭和40年代前半にタイムスリップしたような街並み。
洗濯屋、一人工場など懐かしい雰囲気のど真ん中に、ヨンビンホテルがあります。

このヨンビンホテルは、エコノミークラスホテルですが、
私の旅の楽しみである大浴場・サウナ付きなのが選んだ決め手。

フロントでチェックイン。30歳前後であろう男性が対応。
サービス精神皆無で、恐ろしいまでの不愛想。

何も言う事なく、もちろん何も案内なしで、昔ながらのシリンダーのカギを渡されました。
このクラスのホテルで、サービスなど期待していませんでしたが、
想像以上の対応に驚きました。

部屋はツインルーム(30㎡)
日当たりが悪いのか部屋自体薄暗く、
窓は型ガラス(一切見えないガラス)は付いてますが、開けて眺望を楽しむ雰囲気でなく、
下手に窓を動かしたら寝ている虫を起こしそうで、結局1回も開けませんでした。

設備は冷蔵庫、ドライヤーなど一通り揃っています。
冷蔵庫の中にペットボトルの水が2本、無料で用意されていますが、
冷蔵庫が最強の為、2本ともにカチカチに凍っています。

なぜかラベルがなく、いつどこで作ったのが分からなく、
ホテルスタッフが水道水で手作りしているのを想像して遠慮しました。

仕事ができる机・椅子がありますが、コンセントが机の奥で手が届かない所にあり、
奥に手を入れすぎたら、生き物に接触しそうで他のコンセントを探しました。

ベッド横のコンセントがあり、ベッドの上にパソコンを設置し、椅子をもっていって作業。
椅子を動かしたら、椅子の裏側の布がボロボロと落ちてきて部屋中に散乱。

部屋内は禁煙。壁に漢字(繁体字)でかでかと「違反5,000元」
英語、ハングルではなく漢字という事で客層が分かりました。

愛煙家は、廊下奥に非常階段があり、そこで喫煙できます。(未確認)
非常階段のドアは24時間開けっ放しで、防犯感覚ゼロ。

そんなホテルですが、ここを予約したのが、大浴場・サウナがあること。
1泊1回利用することができ。営業時間06:30-18:00。

宿泊しなくても大浴場に入れるので、地元の方が利用が多く、
ローカル感が漂い、年季が入っていますが、不衛生ということはありません。

ドライサウナ、ミストサウナ、大浴場は3つ浴槽があり、43℃、39℃、大きな水風呂(20℃)。
旅でのサウナ、大浴場付ホテルは、満足度が全然違います。
昨年、釜山でもローカルサウナに行きましたが、ソウルの方がマナーが良く感じました。

私は最後にソウルに来たのは、20年以上前。
それも仕事である添乗できたので、ガイドに任せっきりで全く分かりません。

フロントにおすすめの食事を聞きに行きました。
フロントには例の恐ろしいまでの不愛想男。
「美味しい所を教えていただけますか」と、丁重に聞きました。
すると、日本語で目も合わさず「ない」の一言。日本語堪能だったのです。
耳を疑い、もう一度聞いたら、「ない」とはっきり聞こえました。
「ない」と言った後も何かの作業をしていてずっと目は合わせません。

あまりの態度に閉口しましたが、
「遠くてもいいので、あなたの好きな食事処を教えてください」と食い下がりました。
「ここに美味しいものはないけど、たまに行く」と言いながら豚焼肉の店を教えていただきました。

「フンブコル炭火テジカルビ」ホテルから徒歩約10分。
19:00頃に行き満席でしたが、すぐに席が空きました。
サムギョプサルとスペアリブをいただき、どれも美味しい。

満たされて気分よく夜の東大門周辺を散策して早めに就寝。

ソウル食べ歩き
ソウル2日目
朝からサウナ・大浴場を満喫して、フロントにおすすめの昼ごはんを聞きに。
昨日の恐ろしいまでの不愛想の方ではなく、初老の男性。
優しく日本語堪能で、2軒教えていただきました。

昼食は、「平壌冷麺」
ホテル裏にあり、ミュシュランガイド2017-2024 8年連続掲載
冷麺、ビビン冷麺 各15,000ウォン(約1,700円)
冷麺にしては高いのですが、美味しくいただきました。

食後、あてもなくソウルを散策。

夕食は、「陳玉華 ハルメ元祖タッカンマリ」
ホテルから徒歩約20分

鶏料理で参鶏湯は知っていましたが、タッカンマリ(鶏の水炊き)は初めて聞きます。
17:00過ぎに行ってみると、3階建ての大きな食堂には既に満席状態。
超人気店なのが分かりました。

運よくすぐに席に案内され、テーブルには初めから鍋の中に、
鶏、トッポギ、ジャガイモがセットしています。
注文は、飲み物と追加分で、キムチはセルフ。

店員が鶏をハサミで切って、煮立ったら出来上がり。
好みでコチジャン、粗塩を加えていただきます。
出汁が決め手で、雑炊をいただきました。

食べ終わり、店を出るときには長蛇の列。
安くてボリュームもあり美味しくいただきました。

ソウル3日目
朝、サウナ・大浴場を満喫。
12:00ホテルをチェックアウトして昼食へ。

1日目夕食をいただいた「フンブコル炭火テジカルビ」へ。
メニューにあった「プルコギ定食」「ケジャン定食」がどうしても食べたかったのです。

食後、預けていた荷物を取りにホテルへ。
恐ろしいまでの不愛想の彼とホテル前で会いました。
良い店を紹介していただいたので、一言お礼を。

無口どころか、機関銃のようにしゃべりだし、
中国の黒竜江省(ロシア国境近く)から母親と出稼ぎに。
日本のアニメが好きで、ビデオを見ていたら日本語が話せるように。

出勤前だから大丈夫と、気が付いたら40分以上立ち話をしていました。
恐ろしいまでの不愛想ではなくて、恐ろしいほどの人見知りでした。
フロント業務で人見知りとは、さずがヨンビンホテル。

「ヨンビンホテル」の意味を調べたら「迎賓館」という意味。
まさしく迎賓館。
またソウルに来たらヨンビンホテルに泊まりたい。

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