クルーズを取扱う前は、関西地域のみのお客様しか出会いがありませんでした。
クルーズをやり始めてから日本全国、そして海外在住の方と出会うことができました。
クルーズを始めて一番最初に企画した募集ツアーが、
2011年7月 ロイヤルカリビアン・レジェンド・オブ・ザ・シーズ
香港発着 海南島・ハロン湾クルーズ
福島・郡山からご兄弟4名様でご参加いただいたのが、清さんとの初めての出会いです。
お申込みからスタッフが電話でやりとりして、
この方、凄く感じがよく良い人なので、きっと合うから、
たくさん話してきてと言われてました。
旅行では、私が関西から出発し、清さんは成田空港から、
宿泊の日航香港ホテルで初めてお目にかかりました。
皆様チェックインが済み、お部屋に入りましたが、
ホテルより「1室だけ準備が遅れていて待ってほしい。」と、
清さんにお願いし、ラウンジの無料券でコーヒーを飲みに。
初対面なのにすぐに意気投合。
その年3.11地震の話から、
2006年末にステージ4の癌。余命1年の告知された事を伺いました。
清さんは、その時が初めてのクルーズでしたが、
それから、クルーズツアーを企画するたびにご参加いただきました。
中東、地中海、ライン川、オーストラリア、シンガポール、アメリカ西海岸。
お誘いするたびに必ずお越しいただきました。
清さんの誕生日にカンボジアの旅へ。
誕生日、ホテルで夕食時にケーキの手配。
メインが終わるタイミングを見計らってケーキを出すように、スタッフと事前打ち合わせ。
そしたら食事中、ずっとウエイターがぎこちない素振りで、こちらをチラチラ見みます。
清さんと目があいそうになったら、他を向き、手と足が同時に動き、
どうみても昭和40年代のコントの動き。
電気を暗くして、スタッフがロウソクの火が付いたケーキを、
ハッピーバースデイを歌いながら、テーブルに持ってくる途中、
つまずいてケーキを落とすハプニング。
これが本当のサプライズのバースデイケーキ。
「今までで一番の誕生日になった。本当にありがとう!!」
たくさん旅行に行き、いろんな事を話し、たくさんの思い出があります。
関西では「粋」と、いう文化があまり馴染みないのですが、
清さんは「粋」そのもの。生き方がかっこいい。
どんな人でも会話を盛り上げることができ、相手に対しての気遣い、
言葉のひとつひとつに愛があります。
私の尊敬する目標とすべき人です。
令和元年 8月07日 享年72歳
頑張った分、ゆっくりしてください。
いつでもお見守りいただいていると思います。
私も清さんのように堂々と胸を張って歩いて行きます。
清さん、本当にありがとうございました。