アマ・ウォーターウェイズ 2016年 8/20-29 まちこ先生のドナウからのらくがき③ 8/22 モハーチ
朝、目覚めるとシップは私たちをモハーチまで運んでくれていました。
ここは一体どんな街なのでしょう?
人口2万人足らずのパステルカラーの家々が、愛らしく立ち並ぶ街並みが印象的でした。
この地域は魅力的な歴史、ローマ帝国オスマン帝国やモンゴル、 ハブスブルグ家の影響を受けた興味深い場所なのです。
朝食(バイキング形式だがどんなリクエスト料理にも対応)後、 フロントに集合し、昨夜の内に選んだツアーごとにバスに乗り込みます。
昨夜のクルーズマネージャーのJerenaさんのアドバイスに従い チップとお土産を買う程度の小銭を持って。
それは災難を避ける為の大切な秘訣との事。 すべての見学でも心がけてほしいと言われました。
ツアーごとに色分けされているのでバスを間違えることはありません。 部屋で充電されたイヤーホンを持参します。
私は夫の体調に配慮し難易度1 の一番優しいコースを選びました。 9時に出発しバスで約一時間、ペーチ(モハーチより西側)に着きました。
猛暑の日本と違って小雨と風のせいで寒いくらい。 ここ、ペーチはローマ時代にはソピアネと呼ばれ その初期のキリスト教の中心的存在の都市であり、世界遺産に登録されています。
この町の中心部セチューニ広場。 そしてそのシンボルの旧ガーズ.カスィム.パシャ.モスク。 中に入るとまさにモスクなのですが、キリスト教寺院なのです。
難易度1 を選んだ私たちは町の中を歩かずにトロッコバスに乗って町を散策できました。
この町は泉で溢れ、きれいな水が噴水としてあちこちで見受けられました。 ここでは自由時間もあり、夫とスーパーマーケットや 楽しそうな品物が並ぶお店を覗いたりもできました。
この町にはジョルナイ焼きのタイル工場がありました。 あのドナウの真珠と称えられるブダペストの建物を彩るタイルです。 建物の尾根や天井や内装にふんだんに使われているあの美しいタイルです。
マーチューシャ教会や工芸美術館、旧郵便貯金局、地質学研究所。 それらの建物にはハンガリーのガウディと呼ばれる建築家が 民族に根差した芸術を惜しげもなく取り入れたのです。
ペーチ、美しく高貴な印象のこの町、ペーチ。 私は一生忘れることはないでしょう!!!
ペーチを楽しんだら、船に戻ってランチです。次第にお友達もでき始めました。
We’re from Miami. What part of US are you from? と声を掛けられました。
どうやらアメリカ人に間違えられたようです。 それもそのはず、日本人はいえ、アジア人は私達だけでしたから。
食事タイムのテーブルは空いている席なら自由に選べます。 その後、マイアミからのご夫妻とディナーのテーブルでよく一緒になりました。
ランチはレストランでのフルコースとラウンジでの軽食、どちらでもOK。 少食の私たちはラウンジでスープとサンドイッチくらい。 でもレストランではどんな我がままでも聞いてくれる (メニューにはないものでもOK)フルコースのサービスが用意されていました。
午後、2時半から6時までのやはり難易度1のツァーに出かけました。 ペーチの南西部、ヴィッツラー二―。 ハンガリーのワイン知名度を上げている有名なワインの産地。
バスで45分、どんどんと山の中へと進んでいきます。 ブドウ畑が広がるこの地方はどことなくアルプスの高原を思わせてくれました。
ワインのティストとレクチャー。 ワインセラーに入って本格的なワインを頂きました。 ひんやりとした空気もワインも美味しい。 ここで赤白のワインを4本お買い得にゲット。 ラッキー!!
横須賀に10年住んでいたというこアメリカごの夫妻と仲良くなりました。
奥様が言われるには、
「私は横須賀でプラムワイン(梅酒)を作っていたのよ、日本の豆腐や納豆も大好き」
彼女の日本の思い出話は興味深い。
船に戻り、7時からディナー。マイアミからのご夫妻と一緒の席になりました。 メニューにお勧めのコースが書いてあります。 でもどんな料理でもリクエストできるのです。 例えばパスタとか、オムレツとか。凄いです。
私たちはステーキと魚をオーダーしました。 ウェイターがそれもできるけど、 絶対に今日のお薦めメニュー、チキンをお勧めします、絶品です。 というのです。 それでメニューを変更することに。すると本当に美味しい!! ソテーされたチキンにチェリーソースの何と美味な事でしょう。
Myrian と Daniel ご夫妻との楽しいお話が更なる美味しい味付けとなりました。 デザートはケーキ。でも、一口食べてNo thank you(パウンドケーキ)。 それでアイスクリームをお願いしました。もちろんOK。
23時アマセレーナはモハーチを出港し、
ヴコヴァルへとドナウ川を静かに進んでいくのでした。
モハーチ、ペーチ、ヴィッツラー二―。 私はこれらの町を宝石、ドナウの琥珀(美しい時を重ねた自然石)と名付けておきましょう。